たったひとりたったひとつの 詩描人 あいこ メールを出す

ここでは過去に制作した作品やその時のエピソードなどをご紹介します。

story 08 「17歳 沖縄」

17歳の春沖縄に行きました。

その頃、学校のこと 家のこと 将来のこと
色んなことに、悩んでいていました。

休みがちだった学校を
8日間もまた休んで行くと決めた時
沖縄の事を考えてすごく楽しくなりました。
船の時間を調べたり、泊まる場所を考えたり・・・
毎日図書館に行って
色んな本を借りて読んでいました。

実際、島に着いてから
泊まる所もなく・・・(決めていきませんでした)
誰も知り合いもいなく・・・
外の世界に出てみて
自分がとても守られていた事を思い知りました。

「何で一人で沖縄いくの?」
皆に聞かれました。
自分でもよくわからなかったけど、
その時、自分にできる
精一杯のことが「沖縄に行く事」だった気がします。

行ってから沢山の人に出逢いました。
年上の人の話を聞いたり
学校生活では出逢わない人に出逢えたり。。


木の下に腰掛けて 袋の中の まぁるいレタスを
生でボリボリ食べていた女の人。
びっくりして見ている私に「あなたも食べる?」と言ってくれた。

泊まったユースのおばあちゃんは
玄関先の白いイスに、毎日座っていました。
出かける時つかまると、1時間はお話を聞かせてくれた。
でも、方言がすごくてあんまり何を言っているのかわからなかった。
ごめんね。おばあちゃん・・・
そして一年後・・・今度は母と同じ場所を通りかかった時
同じように同じ姿でおばあちゃんがいました。
すごい。

この時から 出逢いのおもしろさにひかれていったように思います。

カンカン照りの中 絵を描きました。
こっちにはない 植物の色だったり、カタチに刺激をうけました。

海に続く小さな道は、白い珊瑚の砕けたモノでできていて
歩くとガチャガチャいいます。
両側は見たことのない 大きな幹で大きな葉っぱの木。
一面に飛んでるカラフルなチョウチョは
不思議の国に来たようでした。

今はそんなに簡単にいけないけど
いつか島に長くいたい。

沖縄には、弱さを乗り越えた、強さがあると思います。
悲しい歴史の背景を乗り越えた人には
やさしく、多くの人を癒せたり
受け入れたりできているように感じます。

でも、実際はそんなにウェルカムな感じじゃない所も好きです。

この下手な絵も何となく好きです。

行く前に「沖縄に行く意味」をみつけて
帰ってこなきゃいけないのか 悩んでいました。
でも、「意味」なんて後からついてくるモノなのかと。
8日間がむしゃらにすごしていたら
感じる事は沢山あるし、すごい失敗もあった。
そんな全部が役に立った。

ただそれだけ。それだけがありがたい。

悩んでいた事が小さく思えて
やりたい事がうまれてきた。
ホントに大切な8日間でした。


1999年  4月 沖縄作品